今月の読書報告〜4月編〜

書籍
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今月読み終えた本
  • 初心者からプロまで一生使える 伝わる文章の基本(高橋廣敏)
  • 「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認(佐々木チワワ)
  • 坊っちゃん(夏目漱石)

お疲れ様です、manjiです卍

とりあえず3冊、今月もなんとか読めました。
やはり習慣化は難しい…。

ともあれ今月も報告していく事にする。

①初心者からプロまで一生使える 伝わる文章の基本

初心者からプロまで一生使える 伝わる文章の基本 | 総合法令出版
文章に苦手意識を持っている人でも取り組めるように、文章の基本の「き」から徹底解説しました。大手予備校...

ブログを始めて4ヶ月経つが、未だ記事作りに苦心する毎日である。

続けていればコツが掴めていい感じに何とかなる、と楽観していた。しかし、文章の出来栄えについては全く変わったように思えなかった。
体裁は整ったように見えるがどこか不自然な自分の文章。何度読み直してみても、どこがどうおかしいのかサッパリ検討が付かない。

そんな悩みを抱えつつ書店を彷徨っていた時、見つけたのがこの本だ。

とにかく基本の「き」から知りたい!という思いで読んでみたところ、学生の頃聞いた覚えのあるような単語がびっしり書かれていた。
その代表的な単語こそ「主語」と「述語」である。そもそも「主語?述語??」となる位には学生時代の勉強を覚えていない。というか覚える気で勉強してなかったと言った方が正しい。
全く覚えていない文法であったが、読んでいる内になんとなく頭に入ってくる。
実際にブログで記事を書いていることもあり、学生の頃よりも興味・関心が深かったのかもしれない。

文法のほかにも、タイトルにもある通り読み手に「伝わる」ための文章作りの方法が列挙されている。
読者を引き寄せる文章構成や、理解しやすい言葉選びなど、さながらマーケティングの本を読んでいるような感覚になってくる。
やはり相手のことを考えた文章作りが大事なんだと気付かされてしまった。何においても基本なはずなのに、胸を張って実行出来ているかどうか自信がない。

そんな本書は、僕のような初心者に教養を与えてくれると共に、プにロと呼ばれる上級者には気付きを与えてくれる素晴らしい一冊だといえる。
何度でも読み返しながら、折りを見て過去の記事のリライトをしてみようと思ったのであった。

②「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

「ぴえん」という病 |書籍詳細|扶桑社

過去の記事で少しだけ触れた本書。Amazon内でセール対象の本だったこともあり、今回改めて読んでみることにした。

なんといってもこの本、昭和生まれ平成育ちの30代男性には刺激が強すぎる。
所謂「Z世代」と呼ばれる若者たちが中心である「トー横キッズ」、「ぴえん系」・「地雷系」・「量産型」と呼ばれるファッション文化など、現代の夜の街と若者のリアルについて、著者の実体験を元に記されたものである。
少女たちが何故皆と同じ装いで街を歩いているのか。「ぴえん」というネットミームがどうして流行ったのか。最近のホストの現状とは。
内容を挙げだすとキリが無いが、とにかく田舎で普通に生活してるだけでは到底知ることのなかった知識がギチギチに詰まっている。

感想としては、刺激的で面白く、かつ勉強になるも本だと思った。

SNSの投稿などで度々目にした「ぴえん」という言葉と🥺←この絵文字だが、まさか若者たちの間で生まれた流行り言葉なのだとは思わなかった。
「ぴえん」の詳細を読んでみると非常に汎用性が高く、1単語で悲しみや安心、嬉しさを表せる便利すぎる言葉として使われていたことを知った。
そして「地雷系」と呼ばれるファッションだが、そのロリータ調の独特な装いをどこかで見たことがあった。

そう、「アイドルマスターシャイニーカラーズの黛冬優子」である。

ファッションの詳細を読んでいて「冬優子じゃん…」となんども心の中でツッコミを入れていたが、知ってるキャラの服装の詳細を知れてなんだか得した気がした。

あとは歌舞伎町におけるホストと推し活の文化についても軽く恐怖を覚えたが、これ以上は長くなってしまうのでここら辺でやめておく。
生々しい若者のリアルについて知る良い体験の出来る1冊であった。

③坊っちゃん

文学のまち松山(坊っちゃん)|歴史&文化|観光情報|公益財団法人 松山観光コンベンション協会 ~いで湯と城と文学のまち~
公益財団法人 松山観光コンベンション協会は〒790-0004 愛媛県松山市大街道3丁目2-46 松山...

先月読んだラノベの影響もあり、僕の小説を読みたい欲は最高潮まで高まっていた。そんな中で選んだ一冊が、伝説的名著『坊ちゃん』である。
生粋のみかん県民として一度は読んでみたいと思っていたところ、偶然 Kindle版が0円で購入可能である事を知り、勢い任せで読んでみることにした。

『坊ちゃん』の内容を知らないながらも、前情報として大雑把なあらすじと多少の登場人物ぐらいは知っていた。
とは言っても、あらすじに関しては「東京出身の坊ちゃんが教師として愛媛県へ赴任するが、すぐに東京へ帰る話」という雑なストーリーしか知らない。誰から聞いた情報かも分からないので、最早本当か嘘かも怪しいところである。
登場人物にしても愛称を聞いたことがある程度で、性格や役割といった情報は一切わからない。
こんなあらすじなのに、どうして松山市は坊ちゃんを祭りの様に持ち上げるのか疑問に思っていたが、実際に読み進めてみると最初に思っていたネガティブなイメージから反転、想像していたよりも面白い作品であった事がわかる。
物語の本筋が見えてきた辺りから本書の面白みがグッと増していき、どんな相手も穿った目で見る主人公「坊ちゃん」の事が段々と憎めないキャラに思えるようになっていた。
とりわけ東京から来た坊ちゃんから見た地方民の描き方が非常にリアルで、同じ地方民である僕も膝を叩いてしまう程に上手く描写されている。
その代表的なエピソードが「天麩羅先生」ある。
これは、ある時坊ちゃんが町で天麩羅を食べていたところを学校の生徒に目撃されてしまい、後日学校の黒板に「天麩羅先生」と生徒からイタズラ書きされる事でネタとなった事件だ。

確かに地方民は、隣人に起きた出来事を大袈裟に盛り上げる事で楽しみがちである。娯楽施設の少ない地方に行くほど顕著であり、彼らにとっては誰かと共感しあえる唯一の娯楽なのだろう。
これは令和時代の地方でも同様で、僕も過去に「うどんをすするのが早い」というだけで笑いの種にされたこともある。
なんとなく坊ちゃんと過去の僕が重なったように思えてしまい、そこからは物語を楽しんで読めるようになれたのであった。

また、この作品には「善と悪」の立場が存在しており、善である坊ちゃんが悪に対し毅然とした姿勢を取る様が描かれている。
大体の物語の大筋は理解しているが、どういった人間模様が描かれていくのか全く想像ができなかった。
しかし、善悪という構図がわかりやすく提示される事により、なんとなく今後の展開を予想しながら読み進めることが出来た。こうなると読み続けるモチベーションにもなる。
一連の体験を経て、読書を楽しむ方法を少しだけ理解できたような気がした。

本書の評価として、古い作品なだけあって表現や言葉選びに難しさを感じたものの、社会における人間同士の面倒な所を上手く表しており、当時の松山市の風景を感じることの出来る素晴らしい作品だった。
僕のように読まず嫌いをしている人、または『坊ちゃん』を知らない松山市民にマウントを取りたいと思う人は是非読んでみて頂きたいと思う。

まとめ

昨年まで小説に触れてこなかった僕だったが、まさか日本を代表する名著を1冊読み切ることが出来るとは思ってもみなかった。やはり読書において勢いは大事な動力源だったか。
娯楽が多様化した現代において、小説は時間的コスパの悪いコンテンツだと思っていた。しかし、情報量の面で考えれば意外とコスパが良いように思えてきた。これには効率厨の僕もニッコリである。

今後は長編小説にも挑戦したいと思うので、とりあえず読みやすそうな短編集で修行を積んで行こうと思う。

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以上、ありがとうございました。

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