聞く読書「Audible(オーディブル)」を使ってみたら運転の質が爆上がりした話【Audibleレビュー】

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「Audible(オーディブル)」使ってみた。
ここ最近注目を集めているオーディオブックサービス「Audible(オーディブル)」。

先月2月末まで開催されていた「2ヶ月無料体験」に釣られ、日々の読書量を少しでも増やせないかと期待し体験入会した。

すると、利用開始から一週間足らずではあるが、当サービスの良いところと悪いところをそれなりに発見する事が出来た。

今回はそんな「Audible(オーディブル)」の解説とメリット・デメリットについて紹介していく。

「Audible」のここだけは知ってほしい

・運転中の時間に最適
・意外と聞くだけでも内容が頭に入る
・ただし作業中に聞くと内容が頭に残らない

「Audible(オーディブル)」とは

Amazonオーディオブック : Audible (オーディブル)|Audible.co.jp公式サイト
会員なら20万以上の対象作品が聴き放題。ビジネス書や英語、落語や声優による名作文学の朗読をアプリで聴...

「Audible(オーディブル)」はあのアメリカ産巨大企業Amazonが提供する音声配信サービスの1つである。

主にプロのナレーターによる朗読によって書籍やポッドキャストを聞く事ができ、本来目で文章を追う従来の読書とは違い、耳から入ってくる情報によって読書をする「聞く読書」を体験することができる。

作品数はなんと12万以上との事。月額1,500円のプランに加入する事で、その全ての作品を聞くことが可能となる。

「Audible(オーディブル)」のメリット

  • 運転中のお供に最適
  • 内容が頭に残る
  • 身体への負担がない(眼精疲労・頭痛)
  • 倍速・低速再生に対応

運転中のお供に最適

使ってみて1番メリットに感じたのがコレだった。

まず、僕の生活拠点である片田舎では、移動手段としてもっぱら車が使われている。

それこそ、1家庭1台どころか1人1台の所有も不自然ではないレベルであり、平日の通勤はもちろん、休日のお出かけやちょっとした買い物に至るまで、移動手段のほとんどに車が使われる。

外回りの仕事ともなれば、業務時間のほとんどを車内で過ごすこともある。

まあ兎も角、僕の生活は車中心に回っていると言っても過言ではない。

ただ、ここまで車を利用する機会が多いともなれば、どうしてもその運転時間そのものに勿体無さを感じてしまう。

運転中、ラジオや音楽を聴くなりして気を紛らわせる手段もあるが、その時間をもっと有効に使えないかと常々思っていた。
(「運転中は運転に集中しろ!」といったツッコミが聞こえなくはない)

そこで、この「オーディブル」である。

“聞く読書”と謳われている「オーディブル」がカーオーディオに合わない訳がない。

これなら運転中の気晴らしをしながらも、読みたいと思いながらも手が出せなかった本をに触れる事ができる。

兼ねてから読書量を増やしたいと考えていた僕にとってこの上なく打って付けなサービスだ。

実際使ってみたところ、その感触は想像通り。運転によって消費されていた時間をそのまま読書時間に変える事ができたのだ。

しかも「オーディブル」ならば、運転中でも安全に使用できる機能「ドライブモード」へ切り替えられる点も見逃せない。まあ基本的に音声を流しっぱなしなので、そこまで操作する事もないかもしれないが。

内容が頭に残る

すぐにサービス利用に踏みきれなかった1番の要因がコレだった。

僕自身、あまり読書が得意な方ではない。集中力がある方でもない。ましてや読解力がある訳でもない。紙の本ですらスムーズに読み進められないのに聴覚だけで得る情報だけで大丈夫なのだろうか。聞いた音声が脳に残らず右耳から左耳へ抜け出ていきそうな気がしてならない。
そう思っていた。

しかし、思い切って試しに使ってみたところ、その心配が杞憂だったと考えを改めさせられる。

何故だが文字を目で追うよりも頭に入ってくるような気がする。メモを取っている訳でもないし、文字で補足している訳でもないのに、語りかけられる内容を脳内でイメージすることも難しくはない。これはナレーターの語りが上手いからなのだろうか。
流石はプロの仕事だ、と言ったところだろうか。

身体への負担がない

本の小さな文字を目で追っているとどうしても目の疲れに悩まされることだと思う。また、読書の姿勢によっては首や肩の筋肉がガチガチに固まってしまう事もあるし、酷ければ頭痛に悩まされる事だってある。いずれにしても、長時間同じ姿勢で同じ部位を酷使していれば、いつか身体のどこかに不調が現れるものだ。

しかし、「オーディブル」は違う。

「オーディブル」ならば使う身体の部位は耳のみだ。文字を追って目を酷使することもなければ、首周りの筋肉に負担をかけ続けることもない。

今年でアラフォーの仲間入りともなれば、身体のあちこちがガタガタになるものだ。長生きするためにも、少しでも楽な方法を取っていきたいものだ。

倍速再生に対応

何かと時間のない現代人にとって速度変更は必須な機能だと言える。

最近の娯楽はバリエーションが多い。それら溢れかえる娯楽を消費するためには人間を辞める、倍速再生で消費を早めるほかない。

「オーディブル」ならば上は3.5倍速、下は0.5倍速まで速度変更が可能である。これで僕も人間を辞めなくて済む。

「Audible(オーディブル)」のデメリット

  • 価格が高い
  • 読み直し・読み飛ばしが面倒
  • ながら作業に向かない

価格が高い

月額1,500円を安いと取るか、高いと取るか。人によって判断が分かれるが、皆さまはどうだろうか。ちなみに僕の判断は後者だ。

  • Amazonプライム会員費:月額約408円(年額4,900円)
  • Kindle Unlimited:月額980円
  • Amazon music unlimited:月額1,080円(プライム会員の場合880円)
  • Audible:月額1,500円

こうやって同じAmazonのサブスクと比べて見てみると、やはり「オーディブル」の価格設定に目が行く。ほとんどのサブスクが月額500円から1,000円の間で設定されていると考えると、月額1,500円が如何に贅沢なプランであるかがわかるだろう。

まあ、考えてみればナレーターを雇い音声を収録するんだからそれぐらい高くても仕方ないのかもしれない。
それはそれとして、流石にこれはポンと払える金額ではない。

読み返し・読み飛ばしが面倒

現在読んでいる本の内容の全てを覚えている人はそういないだろう。多くの場合、気になった点・疑問を持った点を振り返って読むのではないだろうか。実際、僕はビジネス書やミステリ小説を読む時は大体ページを遡って読み返す場合が多い。読み進めている中で、既読箇所が後に重要であった事分かった時などで良く読み返しを行う。

「オーディブル」には、紙の本で言うところの付箋のような機能である“クリップ機能“がある。聞いていて気になった箇所を後で聞き直すことができる便利機能だ。

“クリップ機能”を使えば読み返しに困らないと思ったがそんなことはない。そもそもクリップすべき箇所を後に重要であると分かった上でクリップするだろうか。物語の後半で分かる序盤に立てられたフラグを初見で気づくことができるだろうか。

こういった場合、どうしても読み返しをしたくなってしまうものだが、「オーディブル」で読み返しをしようとすると少々面倒くさい。クリップの他に目次を表示させることも可能ではあるが、どうしてもそれらしい箇所までシークバーを操作し、遡って聞き直さなければならない。そうなると、やはり紙の本や電子書籍と比べて面倒くさい。

遡るのと同じく読み飛ばしも面倒くさい。

本を読んでいると、どうしても「ここ読まなくても良いのでは?」と思う箇所がある。僕はそういった箇所を見つけると、大雑把に文章を目で追ってから大胆に読み飛ばすようにしている。ビジネス書を読む時は特に読み飛ばしが多く、前もって自分に必要なさそうな箇所は思い切って読み飛ばすようにしている。

「オーディブル」だとこういった読み方が出来ない。一応目次を確認することは可能ではあるが、その内容が必要か不要なのかは聞くまで判断する事ができない。もし字幕機能があればこうはならないだろう。しかし「オーディブル」には字幕機能はない。

一見便利でお手軽なように見えて意外なところで痒いところに手が届かない。それが「オーディブル」である。

ながら作業に向かない

移動中や作業中、いつでもどこでも読書ができる「オーディブル」。実際作業しながら「オーディブル」利用してみたところ、これが全く頭に入ってこない。

どうしても作業の方に意識が持っていかれてしまい、耳から入ってくる情報がそのまま脳を通り抜けてしまう。以下にながら不可能が作業を列挙してみる。

  • 掃除
  • 勉強
  • 料理
  • ゲーム
  • 子守り
  • ブログ

やはり移動中の「ながら」が最適なのだろうか。僕が聖徳太子並みのマルチタスクならば、あるいは可能だったのかもしれない。

まとめ

「オーディブル」を使ってみた所感をまとめるとこんな感じになる。

「Audible」はこんなサービス

・運転中の時間に最適
・意外と聞くだけでも内容が頭に入る
・ただし作業中に聞くと内容が頭に残らない

ユーザーのライフスタイルに依存する点も多いほか、マルチタスクが得意かどうかでも便利さは変わってくる。できる事ならば無料体験可能なタイミングで試用してみることをオススメする。

以上、ありがとうございました。

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