前田安正=著『「残念な文章」が明らかによくなる本』を読んだ。
ご覧の通り付箋まみれになるまで1ページ1ページ大事に読ませていただきました。
「なんかこの記事の文章、気持ちよく読めないなぁ・・・」
当ブログを開設して1年になるが、今でも常々そのように思う。
このように感じてしまう理由はなんなのか?
そんな悩みに対し、1つの解を示したのが『「残念な文章」が明らかによくなる本』である。
文章作りの「わからない」に答える本
本書は、多くの人が抱えている
「文章を書き進められない」
「どう書けばいいのかわからない」
「そもそも何を書けばいいのかわからない」
という悩みを解決する本となっている。
現代では、メールやチャット、掲示板やSNSを使うことで、個人レベルでも手軽に文章を発信ができる様になった。その背景には、急激なIT技術の発展だけではなく、副業などのために文字書きが増えたことも原因として考えられる。例えば当ブログのように。
そういった人たちの多くはこれまでに文章を書く練習をしてきていない。そして、ほとんどの人が文章作りについて思い悩んでいる。
そんな彼らにも“伝えたいこと”はあり、自分で思い・感じたことを文章に起こそうとする。
しかし、どうしても「〇〇は面白かった。」や「××を見た」のような簡素で短い文になってしまう。これでは自分だけではなく他人が見ても面白くない。
ではどこに気をつければいいのか?
その答えは本書に記されている。
「5W1H」で読み手の疑問に答える
ここで、本書に記されている文章をよくするためのポイントを僕なりにご紹介しよう。
例えば「映画が面白かった」と思い、ブログ記事を作成しようとする。
しかし、こういった時、僕はよく「映画が面白かった」以上の情報をどの様に書いていけばいいのか迷ってしまう。
(これだけでは流石に情報量が少ないし、もう少し文字数を増やしたい。)
(でもこれ以上なにを書けばいいかわからない。)
(そういえば文章は多すぎるより短い方がいいと聞いたことがある。)
この様に思った経験が過去に5億回ほどある。
そこで意識すべきなのが「5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)」だ。これが普段、意識出来てるようで出来ていない。
改めて「映画が面白かった」を例にしてみる。この感想を読んだ人の多くは
「どの映画を観たのか」(WHAT)
という疑問が浮かぶことだろう。また、
「いつ観た映画なのか」(WHEN)
「なぜその映画を観ることになったのか」(WHY)
といった疑問も浮かんでくるだろう。
これらの読み手が思い浮かべるであろう疑問に答える文を加えることで、簡素で短い感想を深みのある文書へと変えることが出来る。
実践してみる
ここで、「映画が面白かった」という感想を「5W1H」の疑問に答える文を加えてみる。
(本書にある例をそのまま引用すると怒られそうなので)
この様に、10文字にも満たなかった1文を300文字以上の文章へと膨らませることが出来た。
内容とか文法はさておき、我ながらよく出来たのではないかと思う。
まとめ
今回は『「残念な文章」が明らかによくなる本』の紹介と、本書に記されている方法を一部実践してみた。
今回紹介した手法は本書の中のほんの一部である。例えば、「接続助詞「〜が」の正しい使い方」や、「書き出しはとこから書けばいいのか」など、当記事では書ききれない密度の情報が1冊に収められている。気になる方は是非ご自分の目で確かめてみて欲しい。
また、本書は「文章を作る教科書」的な本でありながら持ち運びの性能が圧倒的に良い。A6サイズの文庫本でありながら内容の密度が非常に濃く、外出先で文章を作りたい時でも手荷物の邪魔にならない。また、通常の文庫本と比べても紙質が良く、全体的に紙が厚目で作りが丈夫だ。屋内外問わずあらゆる場所でいつでも頼りになる1冊となっている。
自分の書いた文章に違和感・疑問を感じる方がいれば是非この『「残念な文章」が明らかによくなる本』を読んで頂きたい。
必ずあなたの助けになるでしょう。
「残念な文章」が明らかによくなる本: 「なぜ」「どうして」をプラスするだけ! (王様文庫 B 235-1)
日常生活の中で、文章を書く機会は思いのほかあるもの。
いざ、書き始めても、途中で手が止まってしまうことはありませんか?
たとえば、同じことを書いても
こんな見直し方で、どんどん変わっていきます!
ポイントは、「なぜ」と「どうして」を意識するだけ。
それだけで、「考えたことや思いがしっかり伝わる文章」に!
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