Kindle Unlimited会員権限で(実質)無料で読んできた。
お目当ては勿論、記事タイトルの通り『écriture 新人作家・杉浦李奈の推論』のコミカライズ版。このために初めてヤングドラゴンエイジに手をだしてみた訳だ。
当然『écriture』は楽しみだが、如何せんこの雑誌の連載作品を全く知らない。漫画とはいえ、知らない作品の数々を途中から読んでいくのは少々憚られる。しかし、(実質)無料となれば話は違う。この機会に今後購読するか否かじっくりと検討させて貰うとしよう。
なんやこのドスケベ雑誌は!!
『écriture』ってどんな作品?
『écriture 新人作家・杉浦李奈の推論』とは、著者・松岡圭祐による推理小説である。
内容としては、23歳である女性新人作家・杉浦李奈が出版業界や小説に関係する事件に巻き込まれるなか、自身の洞察力と深い文芸知識で事件を解決に導いてゆく、というのが作品の大きな流れとなる。
ビブリオミステリと銘打たれてるだけあって、名作家・名作品に纏わるマニアックなネタだけではなく、普段見聞きしないような出版業界のアレやコレやまでもがバンバン出てくるのが『écriture』シリーズ最大の魅力となる。
出版はKADOKAWA、レーベルは角川文庫。
2021年10月に1作目が刊行され、現在2023年6月時点での最新刊は8作目『太宰治にグッド・バイ』となる。
コミカライズ版『écriture』の感想
ここからはお目当てのコミカライズ版『écriture』の感想を勢いでざっとまとめてみる。
- あのキャラの殺人現場が想像よりも開けた。
- 例の一張羅以外のドレス姿がレア!
- 岩崎将吾が想像よりも老け顔
- 岩崎将吾が想像よりも吉良吉影
- 対談で語られる「マズローの欲求5段階説」が原作よりも圧倒的にわかりやすい
- 芥川盗作説を断固として主張する岩崎が原作以上に狂気的
- 『雨宮の優雅で怠惰な生活』の表紙が思ったよりラノベラノベしてた
- 爽やかイケメンの兄・航輝
- 李奈の着る芋ジャージから最近の高校っぽさを感じると共に時代を感じた
マニアックなテーマのミステリ作品らしいリアルタッチなデザインは、どことなく原作表紙美麗さと儚さを思い起こさせる。それでいてデフォルメを駆使したコミカルさが人物の表情を豊かに演出している。ように思う。
特に、李奈の庶民感と幸の薄さが良い意味で際立っていたところが僕的には解釈一致だった。これは良いコミカライズだ。
原作履修済みなので先の展開を知ってはいるものの、終盤の真犯人に迫るあのシーンなどの今後の描かれ方に目が離せない。また、続巻以降のエピソードが描かれるかどうかも注目していきたい。
ヤングドラゴンエイジの感想
誌名に「ヤング」と付くだけあって紳士向けな描写の多く大変スケベである。掲載作品は恐らく小説原作であろう異世界ファンタジーものの作品が多かった印象。もはや現実世界が異世界に見えるレベルで他世界人種が出てくる。そんな中で掲載されている『écriture』は相当なイロモノ作品だと言えるだろう。
『écriture』以外で気になった作品といえば『ランチ酒』は外せない。原作があの『三千円の使い方』の著者でのお馴染み原田ひ香さんである。「ひ香さんの作品もコミカライズされたのか」という驚きと同時に、異世界ドスケベの多い雑誌に真面目なグルメ漫画が掲載されていた事に驚かされた。内容としても「深夜のベビーシッターの傍ら美味しいランチで人時の休息を得る」といったながれになっており、僕のような親世代に刺さる人情的な作品となっている。しかも飯の描写も綺麗で美味そうときた。
これはもう『écriture』と『ランチ酒』のために購読するのも有りのような気がしてきた。
雑なまとめ
・漫画版『écriture』は良いコミカライズ作品
・ヤングドラゴンエイジはドスケベ雑誌
【電子版】ドラゴンエイジ2023年7月号増刊 ヤングドラゴンエイジ VOL.17 [雑誌] 【電子版】ドラゴンエイジ増刊 ヤングドラゴンエイジ Kindle版
【表紙&巻頭グラビア16P】上海出身コスプレイヤー・yamiが初登場!
【表紙&巻頭グラビア16P】yami
【巻中グラビア16P】小日向ゆか
【巻中グラビア16P】つづく
【新連載&巻頭カラー】「ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論」
【新連載&センターカラー】「美醜逆転世界で治療師やってます」
【新連載&センターカラー】「ランチ酒」
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以上、おつかれさまでした。
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