兄の日だから理想の『兄さんキャラ』について考えてみた

コラム
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本日6月6日が「兄の日」である事を日本国民の内どのくらいの人たちが知っているだろうか。
少なくとも僕は最近まで知らなかったし、先日6月2日が「裏切りの日」だったという事も知らなかった。

この様に、その日が休みになる訳でもなければ、企業が販促に利用する訳でもなく、知らないからといって別に損する事もない、そんな「マイナー記念日」が数多く存在する。多くの場合、その日の名前に関する事柄について思いを馳せたり、その日に起きた出来事を忘れないためだったりなど、やはり知らなくても損をすることはないだろう。
しかし、その日の意味や由来を知る事で、なんとなくではあるが心が豊かになる場合もある。

「兄の日」も数あるマイナーな記念日の中の1つであり、「母の日」「父の日」と比べても歴史の浅く知名度の低く、やはり記念日としてはどうしても影が薄い。
しかし、大切な家族に日頃の感謝を伝えるという意味では同じであり、そこにマイナー・メジャーの差なんて物は無いだろう。

以下に兄の日の由来を引用。

1992年(平成4年)に姉妹型、兄弟型の研究をしている漫画家の畑田国男が制定。

双子座のほぼ中間に当たる6月6日を記念日とした。双子座のシンボルは兄:カストールと弟:ポルックスという兄弟であり、6と6がそれぞれ兄と弟を意味している。

出典元:雑学ネタ帳|兄の日(6月6日 記念日)https://zatsuneta.com/archives/106063.html

僕にも年の近い兄がいるが、僕の誕生日にはSwitch lightを送ってくれたり、息子に対してもアンパンマンのグッズを買い与えてくれたりと、遠くに離れて住んでいるにも関わらず、何かと気を使ってくれて本当に助かっている。
今日はそんな兄の事を思い出させてくれる「兄の日」の存在だけでも、どうか皆様には覚えて帰って頂きたいと思う。

兄の日とはいつ?意味や由来は。漫画家の畑田国男さんによって制定 - 気になる話題・おすすめ情報館
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さてさて、自分の兄に対してある程度思いを馳せ終えたところで、ここからはアニメ・漫画に登場する「兄さんキャラ」を紹介していきたいと思う。

僕の場合「兄」といえばどうしても真っ先に自分の兄を想像してしまうところだが、誰しもが心に持つ「理想の兄」や「カッコいい兄」、または「憧れの兄」ともなれば話は変わってくる。
今回はそんな「兄さんキャラ」たちを僕の独断と偏見により3キャラを皆さまに紹介させて頂きたい。

エドワード・エルリック(鋼の錬金術師)

出典元:TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト(https://www.hagaren.jp)

通称:エド。
漫画『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターであり本作の主人公。
亡くなった母を蘇らせるための錬金術・人体錬成によって、失ったエド自身の右腕と左足、そして弟・アルフォンス(通称:アル)の失った肉体を取り戻すために「賢者の石」を求め旅をする物語である。

壮絶な過去、三つ編み金髪とロングコート、そして失った手足を補うように装着された義肢「機械鎧(オートメイル)」、低身長ながらガッチリとした身体から繰り出される体術と、両手の平を合わせることで行う錬金術、それにより精製される武器による格闘戦、武闘派と思いきや国家錬金術師資格を持つ天才、ついでに通り名が「鋼」などなど・・・。厨二病を患った男が大好きな要素をこれでもかと言わんばかりに詰め込んだ素敵主人公として描かれている。

兄さんキャラとしても十分に素養もあり、人体錬成の代償として肉体を失ったアルのため、自身の右腕を犠牲にしてアルの魂を鎧に定着させた過去があり、弟のために犠牲を厭わない漢気を持っている。また、旅の目的も弟の身体を元に戻す事が最優先としており、その責任感と兄弟思いの強さを感じさせる。

今回、単純にカッコよさと責任感の強さを見て「理想の兄」として取り上げさせてもらった。
決してふてぶてしくソファーに座るニーサンのコラ画像が頭から離れないからではない。
実写映画にソシャゲと、連載終了した今でも衰えることのないコンテンツ『鋼の錬金術師』。これからもエド共々、大いに盛り上がって欲しいものである。

レーツェル・ファインシュメッカー(スーパーロボット大戦シリーズ)

出典元:https://youtu.be/8u9EzhDTmUE

通称:トロンべ兄さん。本名:エルザム・V・ブランシュタインで、レーツェルは偽名である。

ゲーム『スーパーロボット大戦』におけるバンプレストオリジナルキャラクターとして登場。
参戦作品は「OGシリーズ」と「αシリーズ」。

「OGシリーズ」ゲーム中では、最初はエルザム名義で弟であるライディース・F・ブランシュタイン(通称:ライ)たち味方部隊の前に敵として立ち塞がるが、1作目後半から共闘する事になる。2作目以降からはレーツェルと名乗り、戦艦クロガネの艦長としてだけではなく、愛機「トロンべ」と共に味方ユニットとして使用可能になる。
「αシリーズ」ゲーム中でもライの兄として登場するが、「第二次α」では主に主人公であるゼンガー・ゾンボルトの相棒キャラとして活躍する。次回作にも続投し、後半で仲間になる。

スパロボシリーズのオリジナルキャラのほとんどはどれも主役級の人物が多く、そんな中でも異様な存在感を放っているのがレーツェルという男であり、もはや兄さんである以前に見た目とキャラが強過ぎる。何より専用BGM「Trombe!」の自己主張が強く、戦闘においてはラスボスであろうとどのような場面でも優先して再生される。偽名であるレーツェルの意味も「謎の食通」であるくらい美食家であり、料理の腕も一流という設定を持つ。加えて自身の乗る機体には必ず愛馬である「トロンべ」と呼ぶほどに馬を愛している。

参戦するゲーム中トップクラスの個性を持つレーツェルではあるが、ゲームの使用ユニットとしての性能においてもトップクラスである。最終トロンベであるアウセンザイターが遠距離攻撃向けのユニットではあるが、クセのない移動後攻撃による突撃と幅広く射程による反撃が可能である。反撃時の受けにおいても抜かりはなく、高いパイロットステータスに加えスキル「天才」による異様な回避性能と、スーパーロボットならでは硬さからなる耐久性を持ち、適当に運用したとしてもどうにか生き残ることの出来るブッ壊れ性能を有している。

出典元:https://youtu.be/8u9EzhDTmUE

そして、相棒であるゼンガーの駆るダイゼンガーとコンビを組ませた場合、正に鬼神の如く戦場を暴れ回る事ができる。特に合体技である「竜巻斬艦刀」はそこそこの射程なクセに火力の高い移動攻撃で、作品によってはバリア貫通とサイズ無視の補正も付いてくる。

そのほかにも優秀な精神コマンドやMAP兵器持ちなど、レーツェルの長所は語るに尽きない。

先日、最新作である「スパロボ30」の追加コンテンツとして実装されたレーツェルではあるが、メインパイロットとしてレーツェルを活躍させる事のできる新作OGシリーズを心待ちにしているのは、僕だけではない筈だ。

鳳凰星座の一輝(聖闘士星矢)

ジャンプ作品における兄さんキャラの中で最も「いいタイミングで駆けつける兄さん」といえば鳳凰星座(フェニックス)の一輝をおいて他にないだろう。

漫画『聖闘士星矢』の登場キャラクター。物語を構成するメインキャラの1人で、鳳凰星座を守護星座に持つ青銅聖闘士(ブロンズセイント)。通称:一輝兄さん。

元々は心優しく正義感の強い性格で、気弱な弟・瞬のことを常気遣う弟思いな少年だった。しかし、デスクイーン島での過酷な修行の最中で明かされた自分達兄弟たちの秘密と、修行地で出会った思い人・エスメラルダの死により、情を捨て全てを憎む悪鬼へと変貌してしまう。その際に得た鳳凰星座の星衣(フェニックスのクロス)と手下の暗黒聖闘士(ブラックセイント)を使い、主人公の星矢や弟の瞬の前に敵として立ち塞がることになる。一輝+暗黒聖闘士VS星矢たち青銅聖闘士の激戦の中、実は星矢たちとも兄弟だった事実と共に、一輝自身が修行で受けた辛い経験を吐露するも、星矢の「地獄の様な思いをしたのはお前だけじゃない」のセリフと共に顔面パンチをモロに受ける。戦いは最終的に星矢たちの勝利に終わるが、以降も星矢たちの前に突然現れては、絶妙なタイミングで兄弟のピンチを救う良い役回りを得ることとなる。

バトル漫画としての強さは、勿論作中トップクラス。最強と呼ばれる鳳凰星座の星衣の能力もチート級で、何度砕かれ灰になったとしても、一握りの灰があれば完全な状態で蘇ることが出来る。必殺技である「鳳凰幻魔拳」は、放った対象の脳に直接恐ろしい幻覚や悪夢を見せる技であり、初登場時に受けた相手は全身バラバラに引き裂かれる幻覚を見せられていた。その幻覚の描写が余りにもグロく、トラウマとして記憶に残っている人もいることだろう。

一輝は誰かと群れるのを嫌い、普段から主人公たちとは別に行動をしている。しかし、強大な敵との戦いでピンチに陥った時、一輝は兄弟たちの前に姿を表す。格上の相手と戦う場合の多い都合上、完勝して相手を圧倒する場面は少ない。しかし、普段仲がいい訳では無いの兄弟であっても、危機となれば勝ち目の少ない戦いであっても必ず駆けつけて、不死鳥の様に何度でも立ち上がる不屈の精神力で立ち向かっていく。そんな、不器用だけど実は兄弟想いであり、身内としての心強さと男らしさを持つ一輝兄さんこそが、僕が「こうありたい」と思う「理想の兄」なのだと言える。

まとめ

「兄の日」ということで、冒頭で日頃から何かと手助けをしてくれる実兄に思いを馳せさせてもらい、以降からは僕イチオシの「兄さんキャラ」を3人紹介させて頂いた。

改めて考えてみても、現実と理想の差というのは余りにも深いものだと考えさせられる。
しかしその理想も所詮はフィクション。過酷な運命や重たい過去を現実に求めてはいない。あくまで「こうありたい」という僕自身の理想の話である。

皆様も今日を機会に兄弟へ思いを馳せつつ、こうありたい理想の兄の姿を想像してみても良いのではないだろうか。

以上、ありがとうございました。

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