バランス型の癒し枠『マリルリ』を評価する【ポケモンユナイト】

ポケモン
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「新ポケモン追加」という名の清流により、荒れ果てたレモータスタジアムは新たな大地へと生まれ変わろうとしている。
2022年4月8日。その日ポケモンユナイトの世界に満を持して『マリルリ』が参戦した。


お疲れ様です、manjiです卍

今回は4月8日に参戦した『マリルリ』について、使ってみた感想を語りながら強さを評価しようと思う。

とは言っても、マリルリについては既に各攻略サイト及び攻略動画によって、具体的な数値や最適装備について語り尽くされている頃合いだろう。
今更僕が評価したって10番煎じ茶にもならない。情報が水みたいに薄い。水タイプなだけに。

なので、基本的に実際にランクマなどで使ってみた使用感を元とした、独断と偏見による僕の評価を下させてもらう事とする。

あくまでも個人的意見である事をご承知頂きたい。

参戦前の評価

先ず、ポケモンユナイトにおいて、新ポケモン参戦の報せをポジティブに受け取れるプレイヤーがどのくらい居るだろうか?
少なくとも僕には好意的には受け取ることが出来ない。

今回のマリルリ参戦の告知を見た時も、環境を荒らすニンフィア・カイリュー・ジュラルドンの姿が脳裏によぎったくらいだ。
ある種のPTSDだとも言える。

そういう理由もあり、参戦前のマリルリについては評価云々以前に「そこそこの性能であって欲しい」という願望の様な強い思いがあった。

参戦後の評価

参戦当日、いよいよマリルリの特性や技の詳細が明らかになった。
個人的には好印象だ。

[特性:ちからもち]の確定急所。[アクアテール]の回復とシールド無視。
いずれも単体ヒット時のみという制約付きだが個性的で好みだ。

出典:ポケモンユナイト|『Pokémon UNITE』公式サイト(http://www7a.biglobe.ne.jp/~hyunkell/)
出典:ポケモンユナイト|『Pokémon UNITE』公式サイト(http://www7a.biglobe.ne.jp/~hyunkell/)

おまけにレベル5進化と早熟な上に、若干ディフェンス寄りのステータス設定。

「これは面白いキャラだ」と思い、すぐにライセンスを取得。しばらくの間バトルで使ってみることにした。

マリルリの使用感

出典:ポケモンユナイト|『Pokémon UNITE』公式サイト(http://www7a.biglobe.ne.jp/~hyunkell/)

ライセンス取得後、アイテムや技の編成、最適なルート選択を試行錯誤しながら、何度もランクマッチへ潜ってみたが…。

結果、僕の中では「硬くもないし火力も出ない中途半端なトリッキーキャラ」という評価に落ち着いた。
良いか悪いかで答えるなら「悪い」方になるだろう。

賛否や異論はあると思うが、どうか以下の詳細を見て頂きたい。

マリルリの不満点

このマリルリというポケモン、「ゲームの性質」・「特性」・「技」・「ステータス面」のどれもが全く噛み合っていない。

不満点解説

まずは「ゲームの性質」を思い出してほしい。

そもそもポケモンユナイトは5vs5で戦うゲームであり、対戦においても人数差で有利を取って戦うのがセオリーである。
試合中、単独でふらふらレベリングしている甘えたプレイヤーが居ようものなら、一瞬で人数の暴力によって潰されてしまう。
なので、熟達したプレイヤーの揃った高レートの対戦になるほど、単体戦に出くわす機会が少なくなってしまう。

それを踏まえた上で「特性」の[ちからもち]を見てほしい。
1匹のみヒットの場合確定で急所、2匹以上ヒットの場合確定通常ヒット。とある。

そして「技」を見てほしい。
レベル5技の2つはどちらも範囲の攻撃である。[アクアテール]が辛うじて離れて単体を狙えそうだが、いずれにせよ敵に肉薄して攻撃する必要がある。
単体で見れば個性的で優秀な技ではあるが、いかんせん確定急所による最大火力を引き出しにくい。
ついでにレベル7技も気になるところがある。
早いクールタイムと発生後に移動可能と[みずのはどう]。集団戦においては隣接した敵同士に追加でヒットするという、かなり優秀な性能を持つ。
しかし、対1のタイマン戦が主戦場なマリルリとは正反対な性能に思える。

更には「ステータス面」だ。
数値的な事は定かではないが、バランスの良いステータス設定に思える。
やや耐久が高いのでタンク(チーム戦において、前線に出ることで味方が受ける攻撃を自身に向けさせる役割)も出来るように思えるが、使ってみると思っていたよりも脆く感じた。
ならばアイテムで火力に特化させてみてはどうかと思ったが、複数体ヒットで確定急所外しのせいもあり、思っていたよりもダメージが伸びない。


要するに、特化した所が無く中途半端な性能なのである。

以上の要素をまとめると

不満点
  • 集団戦で戦う場面が多くて強力な特性を発揮できない
  • 特性の影響で優秀な技の真価を発揮できない
  • 無理をして前に出れるほどの耐久・火力が高くないので中々攻められない
  • 余りにも噛み合わない能力に、設定した運営の体調管理(主に頭)を疑いたくなるレベルである。

更に付け加えると

  • 後半になると火力不足になりがち
  • アタック型の遠距離攻撃には一方的に殴り負けがち
  • ファイアローの餌

単純に僕のプレイ下手クソなだけかもしれないが、以上が僕が実際に使ったことで見えてきたマリルリの不満点である。

マリルリの満足点

運営の調整不足により様々な要因が重なったことにより、本来の実力を発揮できないでいる不遇なマリルリ。
だが評価出来る点もある。

以下、マリルリの満足点

満足点
  • レベル5進化で早熟
  • 初期技が優秀(壁抜け移動技[たいあたり]・広範囲多段ヒット技[あわ])
  • 強化攻撃が広範囲なため複数体に当てられる
  • レベル5技の回復性能が優秀で継戦能力が高い
  • ユナイト技の回転率が異様に速い
  • [みずのはどう]の汎用性が高く優秀
  • まん丸でかわいい

満足点解説

出典:ポケモンユナイト|『Pokémon UNITE』公式サイト(http://www7a.biglobe.ne.jp/~hyunkell/)
出典:ポケモンユナイト|『Pokémon UNITE』公式サイト(http://www7a.biglobe.ne.jp/~hyunkell/)

マリルリの特性上、対面人数の少ない序盤のレーン戦では割と火力を出すことが出来る。単体戦になればキルを取ることだって難しくはない。
やや高い耐久力と優秀な逃げ技を持っているため、ディフェンス型のように強気に攻めても割と生き残ることが出来る。

バトルアイテムのスピーダーを併用すれば相手の中央エリアを荒らす「カウンタージャングル」や、後半で力を発揮する2進化ポケモンのサポートをする事も可能だろう。
(尚、筆者はどちらも成功させたことが無い)

この様に、オールラウンドな立ち回りで序盤からチームを牽引出来るのがマリルリの強みである。

そう、序盤までは。

マリルリの総合評価

前述した通り序盤に強いマリルリではあるが、試合中盤に差し掛かった頃にその勢いは失速しはじめる。

理由としては

  • 少人数戦→多人数戦へと戦況が変化する
  • 晩成敵ポケモンの成長による能力的有利差の消失

この2つが挙げられる

総合評価解説

出典:ポケモンユナイト|『Pokémon UNITE』公式サイト(http://www7a.biglobe.ne.jp/~hyunkell/)

試合序盤のレーン戦は多くの場合2vs2の状況になりやすいが、残り時間7:30以降になると下レーンへ徐々に敵・味方が集まり、マリルリの苦手な集団戦が始まってくる。
また、このタイミングになると、晩成な2進化ポケモンがそれなりの火力を出せるようになり、最序盤のように強気で突っ込んで行くことも難しくなってくる。

こうなってくると状況は一変し、「なんでも出来るオールラウンダー」から「中途半端な接近キャラ」へと変貌してしまう。

前に出て集団からの攻撃を耐え切れるほどの硬さも無く、短期で攻め落とせるほどの高い火力も出せない。
例えタイマンに持ち込めたとしても、ある程度成長した晩成なポケモンにはパワー負けしてしまう場合もある。
終盤のサンダー戦ともなると集団戦はより激しさを増し、耐久力とパワーの不足により、最早集団に入ることすら難しくなってしまう。


以上のように、時間経過と共に弱体化してしまうのが『マリルリ』というポケモンである。

しかし活路が無いという訳でもない、と僕は思っている。

マリルリを救いたい・・・

試合中盤以降のマリルリについて酷評はしたものの、序盤強力な性能を持ったポケモンである事に変わりはない。

2回目の蜂戦までに中央・同レーンの仲間と連携しレベル差を作ることが出来れば、中盤以降も有利差を保ったまま戦っていけるかもしれない。
他にも[アクアテール]を上手く単体に当てるプレイングや、孤立した敵を見つけるためのマップ操作、得意なタイマン戦にもち飲むための試合運び等々…。
技術を鍛えることでマリルリの長所を活かせるかもしれない。


なんだかんだ文句を書き連ねてきたが、マリルリの事は嫌いではない。
奇しくも参戦前に思っていた通りの「そこそこの性能」と「変な方向へ尖った個性」。どちらも僕の急所にヒットしていた。

「マイナーを愛で、メジャーには逆張りを張る」生来マイナー至上主義の僕にとって、マリルリは大変魅力的な存在だと言える。
マイナーキャラを使って勝利する。何よりもその過程を楽しむ事こそがゲームの醍醐味ではないだろうか。

いずれにせよ、今後も味方から煽られない程度にはマリルリを使い続けていこうと思う。

全マリルリ使いの今後のご活躍と害悪焼き鳥野郎の弱体化を祈り、こんな参考にならない解説をしてしまい申し訳ないという気持ちを抱きつつ、当記事によるマリルリ批評をここで締めさせて頂く事とする。

     

以上、ありがとうございました。

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