『鬼から電話』というアプリをご存知だろうか?
『鬼から電話』とは、強面な鬼やオバケなどのキャラクターたちと擬似的なテレビ通話を行える子育てツールの1つである。
第三者から問いかけにより、言うことを聞かない子どもの行動を促すことができるため、イヤイヤ期の子どもを持つパパママにとって神のようなアプリだと言えるだろう。
前回の記事の後半で「使い過ぎによる子どもへの精神の影響」について記し、最後は「今後は用法用量を守り、適度に『鬼から電話』を頼っていこうと思う。」の1文で記事を締めさせてもらった。今回はその後日談となる。
恐怖から娯楽へ
アプリを使用してから1ヶ月ほど経過したが、その間も子育てツールの1つとして『鬼から電話』を使い続けている。主にご飯を食べない時や歯磨きをしない時にアプリを起動しているが、半ば脅すような形ではあるがなんだかんだ子どもも素直に言うことを聞いてくれている。
あまりにも便利なものだから、良くないと分かっていてもつい鬼の力に頼ってしまう。これは完全に「鬼」の力に溺れていると言っていいだろう。
それほどに「イヤイヤ期」の子どもの相手は難しく、僕と妻は言うことを聞かない息子に日々悩まされている。
そんなこんなで事あるごとに使っている『鬼から電話』だったが、ついにその時が訪れた。
パパ。おに、見ゆ!
その瞬間、息子の中で鬼が「恐怖」の対象から「娯楽」に変わっていることが分かった。
どうやら鬼を見せすぎてしまったみたいだ・・・。
画面の中の鬼が自分に問いかけてくれるのが楽しくなったのか、鬼へ恐怖を感じる仕草を見せなくなっている。しつけアプリとしての機能が損なわれてしまい、単純に言うことを聞かなくなっただけではなく「鬼が家まで来る」というハッタリまでも通用しなくなってしまった。
そういえば最近怖がっていた恐竜の動画を楽しんで見るようになっていたが、ついでに鬼への恐怖も克服してしまったのだろうか?
いずれにせよ、最強の子育てツールが1つ失われてしまった訳だ。
どうしてこうなった・・・
鬼への順応と成長
冷静に考えてみると子どもの順応性の高さは本当にすごい。
今年の節分で鬼を見た時はワンワン泣いていたし、初めて鬼と電話した時は怖くて固まっていた。今では『鬼から電話』コミュニケーションアプリとして別の楽しみを見出し始めている。
画面の中で怒っている鬼を完全に客観視してる様にも見える。これが2歳児の成長速度なのかと思うと、なんだか寂しくなってきた。
まあ、結果として「使い過ぎによる子どもへの精神の影響」の懸念は考えすぎだったという事になる。逆に度胸がついたと考えるべきなのかもしれない。
新たな子育てツールの発掘
鬼への耐性を得たことで度胸が付いたのは良い。しかしイヤイヤ期はまだまだ終わることはなく、『鬼から電話』という最強ツールが効かなくなった事で育児の難易度がグッと高まってしまった。
やはり小手先の技をつかった搦め手は通用しないのか・・・
そんなある日、イヤイヤ期の息子が言うことを聞くようになる新たな子育てツールを発見した。
「バイキンマン ふんわりスマイルぬいぐるみPlus」
正確には「子どものお気に入りのぬいぐるみ」を用いる。
これは試行錯誤の中で偶然見つけた方法なのだが、子どもは親からの「〇〇やって」よりも「〇〇してるところ見せて」と伝えた方が受け入れてくれ易い様だ。しかも、「パパ」や「ママ」よりも「お気に入りの何か」に対しての方が実行してくれる確率が高かったのである。
例えば晩ごはんを食べてくれない時・・・
「バイキンマンに食べてるところ見せて?」とお願いすると、
うん、見てて!
と言ってご飯を食べてくれる。
(ちなみにこの方法は歯磨きの時でも有効だった)
偶然かもしれないし、他の子で再現出来るか分からない。しかし確かに効果はあった。
これならば恐怖による精神への悪影響を心配しなくてもいいし、小さい子への面倒見も良くなるのかもしれない。
あれ?悪い影響が1つも思いつかない?
そんな訳で、しばらくは「(お気に入りのぬいぐるみ)に〇〇してるところ見せて」戦法でイヤイヤ期を戦っていこうと思う。
鬼から電話
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以上、ありがとうございました。
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